フォルクスワーゲン「新型Tiguan GTE Active Concept 2016」デザイン画像集
VWが今回初公開した「ティグアン GTE アクティブコンセプト」(上の画像)は、2017年に米国市場で発売予定の7人乗りクロスオーバー、2代目「ティグアン」がベースとなっている。
ハイブリッド車は何ら目新しいものではないが、ティグアン GTE アクティブコンセプトは、お馴染みのガソリンと電気の組み合わせにユニークな考えを取り入れている。
独立した2基の電気モーターは、前輪と後輪を独自に駆動。通常の運転時は後輪だけが駆動するが、必要な状況になるか、またはドライバーが4輪駆動の設定に切り替えると、フロントの電気モーターが稼働する。クルマのその時のモードに応じて、最高出力148hpのターボチャージャー付きガソリンエンジンは、デュアルクラッチ式6速ATを介して前輪に出力を加えるか、またはフロントの電気モーターをジェネレーターとして使いバッテリーを充電する。
またガソリンエンジンだけでも、電気モーターのアシストなしに前輪を駆動することができる。
ティグアン GTE アクティブコンセプトでユニークなのは、オフロードのスポーティな走行向けの「GTEモード」だ。
ドライバーはセンターコンソールのダイヤルを使って、ロック、スラッジ&サンド、グラベルの各運転パラメーターを選択でき、その他にもオンロード、スポーツ、スノー、チャージ、バッテリーホールド(一定のバッテリー充電量を維持)に設定できる。別のボタンを使って、クルマを標準のハイブリッドモードからEVモードやGTEモードに切り替えることも可能だ。
GTEモードを選ぶとパフォーマンスが最大化され、最高速度120mph(約193km/h)、0-60mph加速6.4秒の動力性能を発揮する。
このような様々なモードがあるのは少々複雑なようにも思えるが、実際に路上で走る時にどう役立つか、そしてこのようなクルマが果たして市販化されるのかも気になるところだ。
エクステリアはあからさまに環境に優しそうなデザインではなく、ワイルドなオフロード走行に向けて準備万端のようだ。
標準のティグアンより最低地上高が40mm以上引き上げられ、アプローチアングルとデパーチャーアングルも拡大。
スキッドプレートや牽引用フック、頑丈そうなルーフラックも装備され、見事なオフロードスタイルに仕上がっている。インテリアは、VWが最近力を入れているジェスチャーコントロールを採用しており、フロント中央に装備する9.2インチのLCDスクリーンをジェスチャーで操作することができる。ドライバーの前にはデジタル計器盤「アクティブ・インフォ・ディスプレイ」が設置され、ダッシュボードのエアベントにボディ・カラーと同じ「ドラゴンレッド」のアクセントが施されている。インフォテインメントシステムは、スマートフォンとの連携を可能にする「Apple CarPlay」や「Android Auto」にも対応している。(autoblog)